【9月意見交流会】「寝ない子」はどうやって休ませる?プロが語る病児保育のリアルと“引き出し”の増やし方

訪問型病児保育では、体調を崩している子どもたちに無理なく体を休めてもらうことがとても大切な役割です。
ですが、現場では「普段からお昼寝はしない!」「テレビが観たい!」と元気に主張するお子さんもたくさんいます。
先月実施した心肺蘇生法研修の後、スタッフ同士で「寝かしつけ・休息の工夫」をテーマにした意見交流会を行いました。
ベテランスタッフが実践する“神技”から、日々の試行錯誤まで、現場のリアルな声をお届けします!
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「お昼寝しよう」はNG?言葉えらびと空気づくりの技術
座談会で真っ先に盛り上がったのは、「寝かせる」のではなく「休ませる」ためのアプローチについてでした。
「寝なくていいからゴロンしてみる?」
「お昼寝」という言葉に抵抗感を示す子には、「寝なくていいから、ちょっと目をつぶってみようか」「10秒だけでもゴロンしといていいよ」と声をかけます。
「寝なきゃいけない」というプレッシャーをなくしてあげるだけで、緊張がほぐれて5分後にはコテンと眠ってしまうことも。
保育園のリズムや時計を活用する
「今って保育園だと何の時間だっけ?」と声をかけたり、数字がわかる子にはスマホのアラームを見せて「13:00からは横になって休もうね。13:30になったら起きようね」と約束したり。
見通しを立ててあげることで、子ども自身が「休む時間なんだ」と納得しやすくなります。
作業音や静かなトーンを味方にする
テレビを消して部屋を静かにしたあと、スタッフが横で連絡帳や記録を書く「カタカタ…」「カサカサ…」というペンの音が心地よいリズムとなり、そのまま眠りに入る子も多いそうです。
語りかけるときも、トーンを少しずつ落としていくのがコツです。
一人ひとりの「寝るスイッチ」と「こだわり」に寄り添う
子どもによって、安心できる環境や「寝るスイッチ」はまったく異なります。
絵本がスイッチになる子、明るい部屋が良い子
「絵本を読むのが入眠の合図」という子もいれば、普段は暗い部屋で寝るのにその日は「明るいリビングのソファーがいい」と譲らない子もいます。
その日の気分や体調に合わせて柔軟に対応する姿勢が求められます。
「おしゃべり」が止まらないときの引き算テクニック
眠気と戦うためにおしゃべりを続ける子には、あえてこちらから言葉を足さず、「そっかそっか」と相槌だけに留めます。
こちらが会話を広げてしまうと興奮してスイッチが入ってしまうため、「あえて深追いしない」という選択もプロの技術です。
「今日は寝ない!」と決めた子には、とことん付き合う覚悟も
いくら工夫しても、どうしても眠らない日や、逆に体調の影響で3時間以上ぐっすり眠り続けてお迎えまで起きない日もあります。
座談会では、あるスタッフからこんな本音も飛び出しました。
「もう途中で覚悟を決めて、『よし!今日は寝ないね!とことん付き合います!』ってパズルを何回もやって時間をつぶしたこともあります(笑)」
病児保育は、型にはまった保育ではなく、その子専用の関わり方をスタッフみんなで模索し続けています。
だからこそ、「何がなんでも寝かせなきゃ」と固くならず、お子さんの状態と向き合いながら臨機応変に対応する柔軟さが大切にされています。
仲間がいるから、自分の“引き出し”が増えていく
今回の意見交流会では、「その発想はなかった!」「次からその声かけ使ってみるね!」といった前向きなアイデア交換が次々と行われました。
訪問型病児保育は基本的に一人の現場ですが、決して一人で抱え込むわけではありません。研修やこうした交流の場を通して、仲間の経験談やテクニックを学び合い、自分の「保育の引き出し」をどんどん増やしていける環境があります。
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